お知らせ

リレートーク「藝・文・京」Ⅴ ーアートセンターの未来を考える

2022年01月23日(日)

〔日程が変更になりました〕

 2022年2月1日(火) → 2022年 3月23日(水) 感染拡大傾向を鑑み、日程を変更しました。

 

日本のアートセンターが岐路に立っている。これからどうなるのか? いかに変容していくのか? 

東京、京都、岡山からアートセンター関係者が集い、アートセンターの「これから」を話し合う。

アート関係者、文化施設職員、自治体職員、まちづくりスタッフ、学生・院生にとっても聞き逃せない機会です!

 

都市が有する固有の歴史や価値観を背負った文化施設

東京都立川市が設置した「たちかわ創造舎」(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)、岡山県が開設した「岡山県天神山文化プラザ」(公益社団法人岡山県文化連盟)、そして京都市が設置した京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)の関係者が集まり、芸術創造拠点の管理、および運営団体(NPO法人・社団法人・財団法人)のマネジメントの実態を互いに披露し、アートセンターの将来像を語り合います。

 

日本で最初に誕生した自治体設置の「アートセンター」は、京都市が2000年4月に開館した京都芸術センター(同市中京区)とされている。その後、全国各地に公立の芸術創造拠点が相次いで誕生し、今では「アートセンター」はなじみのある言葉になった。しかし法律の規定に寄らない運営形態は実に多様である。ここでは「アートセンター」を「美術のアトリエや演劇・ダンスの稽古場などを備えた、文化芸術を育む施設、あるいは芸術家の卵が孵化する芸術創造拠点」と簡素に述べておこう。

アートセンター、あるいは芸術創造拠点のありようは、根拠法がある訳ではない分、都市が有する固有の歴史や価値観を背負った文化施設である。まさに自治体文化政策の競い合いを感じさせる興味深い文化施設といえよう。文化政策研究者である筆者にとって、目の離せない存在である。

モデレーター  松本 茂章(公立大学法人静岡文化芸術大学教授、文化と地域デザイン研究所代表)

 


  

 日 時|2022年3月23日(水)14:00~16:00(予定) 

 会 場|京都芸術センター フリースペース(京都市中京区)

 モデレーター|松本 茂章(公立大学法人静岡文化芸術大学教授、文化と地域デザイン研究所代表)

 ゲスト

   細川 浩伸 たちかわ創造舎(委託管理:NPO法人アートネットワーク・ジャパン)

   高田 佳奈 岡山県天神山文化プラザ(指定管理者:公益社団法人岡山県文化連盟)

   谷 竜一  京都芸術センター(指定管理者:公益財団法人京都市芸術文化協会)

 参加費|無料

 申込み|先着順(定員:25名) >>> お申し込みはこちら

 

=「アートセンター」にまつわるご質問をおよせください!=

お寄せいただいた質問は、モデレーター・ゲストらと共有し、トークにおける話題の参考とさせていただきます。

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※ご回答いただいた情報は主催者が責任を持って管理をし、個人が特定されない形でのみ活用させていただきます。

 

 主 催|公益財団法人京都市芸術文化協会

 協 力|文化と地域デザイン研究所

 

 

新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドライン

ご来場にあたっては、新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインを事前にご確認くださいますようお願いいたします。

 

|モデレーター|

松本 茂章(まつもと しげあき)

公立大学法人静岡文化芸術大学教授、文化と地域デザイン研究所代表、法政大学特任研究員。日本アートマネジメント学会会長、日本文化政策学会理事。専門は自治体文化政策、文化を活かした地域デザイン。

単著に『芸術創造拠点と自治体文化政策 京都芸術センターの試み』(2006)、『官民協働の文化政策 人材・資金・場』(2011)、『日本の文化施設を歩く』(2015)。単独編著に『岐路に立つ指定管理者制度 変容するパートナーシップ』(2019)、『文化で地域をデザインする』(2020)、『はじまりのアートマネジメント』(2021)。

 

|ゲスト|

細川 浩伸(ほそかわ ひろのぶ)

たちかわ創造舎マネージャー。九州産業大学芸術学部卒業。福岡を中心にアーティストの作品制作補助やギャラリーでの展示設営などを経て、第2回横浜トリエンナーレ(2005年)の総合ディレクター・川俣正のアシスタントを務める。

その後、2006年から特定非営利活動法人アートネットワーク・ジャパンの職員として、元結婚式場を活用した稽古場・急な坂スタジオ(横浜)の立ち上げから事業に関わる。施設管理、企画、運営、広報、テクニカルなど幅広い分野でアーティストをサポートしている。

高田佳奈(たかた かな)

公益社団法人岡山文化連盟主任。2008年の入職以来、県施設の指定管理業務や官民問わず多様な主体との恊働事業をはじめ、公立小中学校で子どもたちに本物の文化体験を届ける学校出前講座のチーフコーディネーターとして、年間 約 200 件実施する講座を総括。2017年からはおかやま文化芸術アソシエイツ(地域アーツカウンシル)を担当し、プログラムオフィサーを兼務。

また、日本ファンドレイジング協会認定ファンドレイザーとして、文化芸樹にとどまらず幅広い分野の相談業務やマネジメント研修の講師、伴走支援も務める。(公財)福武教育文化振興財団教育文化助成事業審査委員。

 

谷 竜一(たに りゅういち)

京都芸術センタープログラムディレクター。1984年福井県大飯郡高浜町生まれ。山口大学教育学部総合文化教育課程文芸・芸能コース卒、東京芸術大学音楽研究科音楽文化学専攻芸術環境創造研究分野(修士)修了。京都芸術センターアートコーディネーター、京都府地域アートマネージャー(山城地域担当)を経て、2021年より現職。

京都芸術センターでは演劇・ダンスを中心に、現代美術、伝統芸能等多岐にわたる事業企画・運営を担当。主な担当事業に、KAC Performing Arts Program『シティI・II・III』(2019)、『演劇計画II─戯曲創作─「S/F ─到来しない未来」』(2016-2019)など。最新の担当事業として2022年1月29日よりオープンする展覧会、原田裕規「Unreal Ecology」(Co-program2021 カテゴリーB 採択企画)を準備中。


〔リレートーク「藝・文・京」について〕

リレートーク「藝・文・京」は2019年にスタート。文化芸術のもつ意味や役割について、様々なテーマや視点から語り合う中で、気付きを促し、考え、実践していく場となることを目指しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでのリレートーク

Ⅰ キックオフ!京都市芸術文化協会創立40周年にむけての公開ミーティング ~AI時代における、文化・芸術の可能性

Ⅱ 成熟社会における暮らしと文化・芸術

Ⅲ 京都文化への視座ー京都文化の過去・現在・未来を考える

Ⅳ 歴代理事長による鼎談 ~ここから10年先の文化芸術のために~